このページを編集する

栃木県宇都宮市で着物と着付け教室、振袖を扱う呉服専門店|宇都宮伊澤屋です。着物のお手入れや和のお稽古事、洋装・フェアトレードなども取り扱っております。

宇都宮伊澤屋へお越しの際は、ご来店予約が便利です。おまたせせずにご対応いたします。

 2018年6月  

SunMonTueWedThuFriSat
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ミルトス・ブログ

夏ノ暑サニモ負ケヌ丈夫ナ体ヲ
2018年06月10日

いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 

入梅とともに湿気の多い重たい空気に変わってきました。きものも裏地のある袷(あわせ)では暑苦しいようなお天気です。

7月と8月のきものは、絽(ろ)や紗(しゃ)といった透ける素材で裏地のない単(ひとえ)、いわゆる夏物になります。その前後の6月と9月は、透けない素材の裏地のないきもの、単になります。

ですが、このきものルール、最近ではそんなに厳しくなくなってきたように思えます。地球の温暖化に伴い春でも気温が高い日が多くなり、4月や5月にも既に単をお召しになっている方が増えてきました。もちろん、春という季節を考慮して、色合いや小物では春らしさを忘れず、でも実際には単で涼しく、というとても賢い着方です。

襦袢は7月と8月だけ、絽や麻などの夏物になりますが、6月に単のきものに夏の襦袢で、半襟をシボのあるふくれ織などにするなど、清涼感のある着方をなさっている方をよくお見かけするようになりました。

単は6月と9月にお召しになるもの、という今までのきものルールに縛られることなく、気温が30度を越えるような春の夏日にもお召しになれるように、単をお誂えになる際に、あまりにも夏や秋を感じさせる色味や柄をオススメするのは良くないなあ、と思わされる今日この頃です。

 

きものの世界に限ったことではありません。この異常気象の影響。

大変ローカルな話で恐縮です。ここ栃木県宇都宮市に生まれ育って住み続けて約半世紀になりますが、子供の頃は夏に寝苦しい思いをした記憶があまりありません。なぜなら、栃木県宇都宮市は夏の夕方は決まって雷が鳴り(宇都宮市の名物の一つです)、スコールのような強い激しい雨がザーザーと降り、あっという間に涼しくなったのです。夕方に花々や木々もたっぷりと雨を注がれて、生き生きとしていました。

ところが、この栃木県宇都宮市の夏の風物詩だった夕立がなくなってしまったのです。酷暑が続きますと、夜になっても全く涼しくならず、老体の身にはなかなか堪えます。この夏も酷暑となるそうですが。

 

やはり身体は食べたもので出来ていますから、何とかして日頃の食べ物で身体を維持していければと、料理本をいくつか見てみました。パラパラと書店で立ち読みした料理本の中で心惹かれたのは「ドイツ修道院のハーブ料理」。

2013年にローマ法王ベネディクト16世により、正式に聖女に列せられたヒルデガルト・フォン・ビンゲン。12世紀のドイツで修道女でありながら、音楽、医学、薬草学に通じていて、食文化に多くの功績を残した女性です。その聖女ヒルデガルトの料理のレシピ本です。ヒルデガルトは食事は単に空腹を満たすだけではなく、「健康を維持すること」、「心身のバランスを整えること」を重要視していました。中世から近代、修道士女達は、現代に伝わる様々な食文化を作り上げました。彼らの食材、料理に対する情熱はとても強いものでした。それは「食べ物は神様からの贈り物」という精神に基づいていたからなのでしょう。

ハーブの使い方が特徴的です。一番簡単そうな「野菜スープ」。材料は、人参、根セロリ、コールラビ(キャベツ科の野菜です。かぶで代用しました)、フェンネルの茎、玉ねぎ、にんにく、パセリ、バジル、セルフィーユ、塩、コショウ。香りの良さも疲労感を和らげてくれて、とても食べやすいスープでした。

気温の上昇とともに美味しくなってきたズッキーニ。「ズッキーニのクリームスープ」のレシピも簡単そうでしたので試してみました。ズッキーニ、ガランガー(ヒルデガルトが多用した生姜科の植物。生姜で代用可能)、生クリーム(豆乳で代用しました)、大豆油(圧搾法のなたね油で代用しました)、塩、コショウ。ズッキーニを切って炒めて水で煮て、クリームを加えて温めるだけ。小さなお子さんでも喜びそうな味でした。

 

人の体はほとんどが水分です。その人体に良い音を響かせると人体の水に響いた音が良い効果をもたらすようです。現在、がん末期の患者さんへの緩和ケアには、必ずと言って良いほど、音楽療法が取り入れられています。

当店でもこれまで、約25年前に始まった「芸術に親しむ会」を始め、クリスマス・コンサート、ひなまつりコンサートなど、数々の音楽イベントを開催して参りました。きものをお召しになってご来場くださるお客様がほとんどです。

良い音楽は確かに人の心と体を健やかにしてくれる効果があると思います。当店での音楽イベントにご来場いただいたお客様がお帰りになる際、お客様のお顔を拝見すると必ず笑顔です。

来たる616日の土曜日の午後2時から4時で、素敵なコンサートが当店で開催されます。「ライアーとオカリナと天使のうた」。オカリナとライアー(竪琴)のコンサートです。

昨年の秋に、「きものの日コンサート」を当店で開催しましたが、そのコンサートにご出演いただいたツルタハルさんのオカリナと、先日の当店のマルシェに「Colors Garden」としてイスラエル・ジュエリーをご出展くださった鮎沢玲子さんがライアーで演奏なさるコンサートです。詳細は当店のホームページのニュースでご覧ください。

苛酷な天候にも負けない体調管理のためには、良い音楽を生で聴くことが良いようですよ。当店の音楽イベント、来月も企画しておりますので、お客様の健康管理のために是非ご利用くださいませ。

体調万全で涼やかに夏のきものを楽しんでまいりましょう。

タグ:     夏物  きもの  ヒルデガルト  音楽療法