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栃木県宇都宮市で着物と着付け教室、振袖を扱う呉服専門店|宇都宮伊澤屋です。着物のお手入れや和のお稽古事、洋装・フェアトレードなども取り扱っております。

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ミルトス・ブログ

香りを楽しむ秋の夜
2018年09月24日


いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 

先日、当店のスタッフ数名で、香老舗 松栄堂様に伺いまして、「匂い香作り教室」を受講して参りました。

香老舗 松栄堂様とは、当店は随分長く取引きをさせていただいております。

実はその松栄堂様のワークショップに参加するのは初めてのことでした。お付き合いがあんなに長いのに。

 

人形町の松栄堂様のお店の入り口から入ると、フワンと良い香り。瞬時に雅の世界へと誘われます。

店内に漂う香りは品があって格調高く、でも包容力があって安心してその香りに包まれていたいと思う香りです。

香老舗 松栄堂様の歴史は古く、創業は1705年(宝永2年)に遡ります。ホームページを拝見しますと、

『宝永21705)年、京都に創業して以来、今日まで香づくり一筋に歩んでまいりました。

私たちがお作りするのは、宗教用の薫香をはじめ、茶の湯の席で用いる香木や練香、お座敷用のお線香や手軽なインセンス、匂い袋など「香百般」。

香文化の担い手として、時の年輪を暖簾に刻みながら、これからも香りの歴史を重ねてまいります。

松栄堂の創業は今から300年ほど前。

丹波篠山の里長であった畑六左衞門守吉が商いの道を興した「笹屋」に始まります。

御所の主水職を勤めた3代目守経のころ「松栄堂」として本格的に香づくりに携わりました。

以来、12代目に至る今日まで、香づくり一筋に歩んでいます。』

とあります。

 

「匂い香作り教室」には、お仕事帰りと思しき女性の方々はもちろん、男性のお客様もいらっしゃいました。

始めに講師の方が、サラリと「香」というものについて、説明してくださいました。「香」の原料の生産地が日本のものはほとんど無くて、世界中から集められていると知って驚きました。遠くはインド、アフリカにまで至ります。

参加者の私たちにも分かりやすくて、楽しい講座でした。

自分のオリジナルの匂い香を作るのは本当に楽しい作業でした。

ずーっと良い香りに包まれながらの作業は、とても優雅で、日常からちょっと離れられた時間となりました。

 

この「香」というものは実に奥深く、講師の方のお話にすっかり魅了されて、もっと聴きたい!と感じました。

松栄堂様のホームページには、「香」の歴史が詳しく載っています。

拝見しますと、

 

538年(552年の説も) 仏教伝来

日本で「香」が用いられるようになったのは、仏教伝来の頃と考えられています。

さまざまな仏教儀礼とともに香もまた、大陸から伝えられました。

 

595年 日本で最も古いお香の記述

『日本書紀』には「ひと抱えもある大きな沈水香木が淡路島に漂着し、島人がそれと知らずかまどに入れて薪とともに燃やしたところ、その煙が遠くまで薫り、これを不思議なこととしてこの木を朝廷に献上した」と記されています。

 

~奈良時代

 

当時は、主に仏前を浄め、邪気を払う「供香(くこう・そなえこう)」として用いられ、宗教的な意味合いが強いものでした。

香料は、直接火にくべてたかれていたと考えられます。

 

鑑真和上来日

鑑真は仏教の戒律と共にたくさんの香薬を日本にもたらし、また香の配合技術も伝えたと言われています。唐様の教養としてそれらを学んだ貴族たちは、仏のための供香だけでなく、日常生活の中でも香りを楽しむようになりました。

 

~平安時代

 

香料を複雑に練り合わせ、香気を楽しむ「薫物」が貴族の生活の中でさかんに使われるようになります。貴族たちは自ら調合した薫物を炭火でくゆらせ、部屋や衣服への「移香」を楽しみました。

平安時代の王朝文学には、香の記述が多く見られ『枕草子』や『源氏物語』にも散見されます。

 

 

~鎌倉・室町時代

 

武士が台頭し、禅宗が広まった鎌倉時代は、香木そのものと向き合い、一木の香りをきわめようとする精神性が尊ばれるようになります。この頃に、香木の香りを繊細に鑑賞する「聞香」の方法が確立されました。

そして、室町時代に東山文化が花開いていく中、茶の湯や立花と同じく香も、寄合の文化の一翼を担っていきます。

 

 

~江戸時代

 

貴族、武士階級の他に経済力をもった町人にも香文化が広まります。

「組香」の創作や、それを楽しむために多くの優れた香道具が作られました。香を鑑賞するための種々の作法が整えられ、香は「道」として確立されていきます。

一方、中国からお線香の製造技術が伝わり、庶民のあいだにもお線香の使用が浸透していきます。

 

 

現代

 

時代の変遷にともない、薫香業界も、現代の日本人の暮らしにあった新しい香りの開発をたゆむことなく続け、さらに新しい歴史を刻もうとしています。』

 

「香」の世界は奥深く興味深いですね。

 

さて、松栄堂様の雅で格調高い香りを、帯揚げに焚き染めるという企画を立ち上げました。

期間は、118日(木)~10日(土)です。

帯揚げをご持参いただき、香炉の上に被せたザルの上にお客様の帯揚げを乗せて、書影堂様の素晴らしい香りを薫きしめます。

1500円で、お一人様3点までとさせていただきます。

帯揚げをお持ちでないお客様は、ストールやスカーフ、ご主人様のネクタイなどをご持参くださいませ。

使用しますのは、松栄堂様の「練り香」ですので、煙は立たず、上品な香りだけが残ります。

ぜひ、この機会に日本で最高品質の、古からの香りをお楽しみくださいませ。

 

お彼岸も過ぎて秋本番。朝晩は肌寒くなりましたので、風邪などお召しになられませんように。今週もお客様のご健康が守られますように。

タグ:   お香  松栄堂  香老舗松栄堂  練り香  香炉  伊澤屋  宇都宮伊澤屋  焚き染め