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栃木県宇都宮市で着物と着付け教室、振袖を扱う呉服専門店|宇都宮伊澤屋です。着物のお手入れや和のお稽古事、洋装・フェアトレードなども取り扱っております。

宇都宮伊澤屋へお越しの際は、ご来店予約が便利です。おまたせせずにご対応いたします。

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ミルトス・ブログ

母の愛情を着る
2019年09月01日

母の愛情を着る

 

いつも当店をご愛顧いただきまして、誠に有り難うございます。

 

さて、葉月も終わり長月となりました。

二十四節気でいえば、来週日曜日、98日~22日が「白露」となります。白露とは、露が降りて白く輝くように見えるという意味です。夜の気温がぐっと下がって朝露が降り始める季節のことです。露の美しさは花や宝石に例えられることも多く、「露華(ろか)」 「露珠(ろじゅ)」 「玉露(ぎょくろ)」 などがあります。「月の雫」は、いにしえからの露の異称です。たくさんの露が草木から滴り落ちる様を「露時雨(つゆしぐれ)」 と言います。

 

二十四節気をさらに三つに分けた七十二候は、白露の間にこのように移り変わります。

・初候 : 草露白(くさつゆのしろし)98日頃 草の露が白く輝いて見える頃。

・次候 : 鶺鴒鳴(せきれいなく) 913日頃 セキレイが鳴く頃。日本神話にも登場する鳥で、男女の神が結ばれるキッカケを教えたというエピソードから「恋教え鳥」とも呼ばれています。

・末候 : 玄鳥去(つばめさる) 918日頃 春にやって来たツバメが子育てを終えて南へ帰っていく頃。来春までしばしのお別れです。

 

また、99日は「重陽の節句」にあたります。「菊の節句」です。

前日に菊の花の上に綿を被せておき、朝露を吸ったその綿で身体を浄める「被せ綿(きせわた)」という風習があります。

地域によっては、「後の雛」という秋の雛祭りがあります。ひな人形を飾って、そこに桃の花ではなく、菊の花を飾ります。

 

季節は秋へと移ろい、呉服屋は七五三の着付けの日々となります。

小さなお子様の着付けは、本当に楽しくて、喜ばしいものです。

本日も1件、七五三の着付けのアポがありました。

5歳になられたご長男様の七五三でした。

お母様のA子様は、今年の春に、一昨年に御他界なさったお母様の箪笥の整理を、当店にご相談くださいました。

当店のスタッフがA子様のご自宅に伺いました。審美眼をお持ちだったとお察しするA子様のお母様のコレクションの数々に圧倒されました。

その中でも、とても大切に保管されていた一際美しいきものに目が留まりました。

華やかな京染めに、金糸・銀糸で刺繍が施された豪華な中振袖。

御他界なさったお母様が、結納のお式の際にお召しになった思い出のきものとのことでした。

色味もA子様にとてもよくお似合いでしたが、残念ながら襟元と裾の方にいくつかシミが出来ていました。

また、刺繍も糸がほつれているところがあったり。

悉皆(しっかい)屋さんに頼んでキレイに直していただくことにしました。

出来上がって来たのがこちらです。

なんと美しく、素晴らしく豪華な、古き良き時代のお召し物。

 atsukimono.jpg

その特別なお召し物を、本日、ご次男様の七五三の御祝いにお召しになられたわけです。

どんなにか、天国にいらっしゃるお母様はお喜びになられたことでしょう。

お母様の愛情をお召しになられて、母として息子の成長を祝いする。

なんて素敵なストーリーでしょうか。

こんなに素敵なファミリーイベントに関わらせていただき、誠に呉服屋冥利に尽きるの一言です。

本当に感謝です。

A子様のご次男様の健やかなご成長をお祝い申し上げますと同時に、お母様の大切な、想い出のお召し物をご着用なさるとご決断なさって、つまみ細工の髪飾りもお召し物に合わせてご用意なさって、本日、それはそれは凛とした美しさを伴ってお召しになられたA子様の、娘としての思い遣りと感謝の現し方に、敬意を表したいと存じます。

こちらがお召しになった際のお写真です。(A子様のご許可をいただいております)

 atsubackstyle.jpg

 

さて、当店の秋のイベントのご紹介です。

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91日(日) 京都 (株)京都松田にて 花想容「裏染家染人展」

ご来場ご希望のお客様とツアー

 京都での企画展は2009年の島原ギャラリーのざわさんで行って以来、10年ぶりになります。今回の企画展を期に、あらためて、きものを染めるということに向き合って、自分が本当に面白いと言えるものを作っていきたいと思っています。 今回の企画展は、お二人の染めのマイスターとの共同開催です。小林知久佐さんと、長瀬澄人さんです。 小林さんは丹後を拠点に「ぼかし染め」という新たな染めのジャンルを確立した方です。引き染めの技をもって刷毛ひとつで、独自の色センスと構図で「丹後ブルー」をはじめとする数々の作品を染めて、百貨店や専門店を中心に販売しています。 長瀬さんは型染めの職人さんで、修業時代を経て独立し、個人客のお誂えを中心に染の仕事を続けて来られました。京都にて「colors kyoto」という工房兼ギャラリーを展開する型染めの染色作家さんです。お二人とも、私とは完全にタイプの異なる染めの職人さんですが、昨年の秋に意気投合して、一緒になにかやってみようということになりました。 会場となる松田株式会社さんは、黄金糸一筋。問屋さんを通じて全国で催事販売されている「黄金糸」の製造元です。金色の糸はここで作られていたんだと初めて知りました。 それぞれ作品も、商品の発信の方向も、売り方も違いますので、一緒に企画展を開催する意味をあとから付け加えるとしたら、着物に対する想いや仕事の熱量が近いということです。タイトルに裏と付けましたが、業界の本筋ではなく、どこか裏道を進みながら染めを続けているということで、新しい流派の始まりと思って付けました。 どうか、それぞれの作品を皆様に御覧いただきたく、会場にてお待ちしております。(花想容 中野)

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920日・21日 大柏 宝飾展

 

 

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朝晩過ごしやすくなりました。想定外の気温降下もございますので、お風邪など召されませんように。今週もお健やかにお過ごしくださいませ。

 

タグ: 栃木県  宇都宮市  宇都宮伊澤屋  七五三  七五三の着付け  母のきもの  悉皆